「ただいま戻りました。」
「お帰りなさい、八戒!」
「はい、お土産ですよ。」
彼女がお菓子の限定や新作に弱い事を知った僕は、雑貨屋さんに並んでいたある物をに差し出した。
「・・・あっ!ポッキー!!」
「この間、食べたがっていましたよね。」
「ありがとう八戒!」
貴女の笑顔が見たくて買ってくるなんて・・・暫く前の僕では考えられませんでしたよ。
元々悟浄の収入はとっても不安定ですから、その中で日々余裕を残しながら生活をするのに無駄遣いは厳禁・・・なんですけどね。
「ねぇ八戒食べてもいい?」
目をキラキラさせて箱を顔の前に持っている彼女は・・・やっぱりどう見ても年上には見えなくて、ついつい笑みがこぼれてしまう。
「えぇに買ってきたんですから、どうぞ。」
「わぁ〜い♪」
嬉しそうに箱を開けてその中味を一本取り出す。
お菓子よりも大きな口をあけて食べるはとっても幸せそうで、そんな貴女を見ているだけで僕も何だか幸せになれる。
「おいしいぃぃ〜♪」
「は本当に美味しそうに食べますね。」
「だって・・・美味しいんだもん。」
頬をちょっと膨らませて上目遣いで僕を見る。
その右手には食べかけのポッキー。
――― その時、僕の中にちょっとしたイタズラ心が沸いた。
「僕も味見させてもらっていいですか?」
「え?あ、うん勿論!ちょっと待ってね。」
そう言って新しいポッキーを取り出すより先に、僕はが持っていた食べかけのポッキーに顔を近づけるとそれに口を付け半分に折った。
「!?」
「・・・あぁ、チョコの味が濃厚ですね。」
普段売っている物よりも、甘みが抑えられて少し苦味も感じるけれど、嫌な味じゃない。
さすが普段より袋の数が少なくてお値段が高いだけの事はあります。
そんな事を思いながら目の前のを見れば・・・予想通り、顔を赤らめてさっきより少しだけ短くなったポッキーを手に動きを止めていた。
「どうしました、。もう食べないんですか?」
「え?その・・・だって・・・」
「とっても美味しかったですよ。そのポッキー。」
普通に袋から取り出して食べるのよりも、ずっと美味しく感じました。
時にはこうして仲良く半分ずつにして食べるのもおいしいかもしれませんね。
それから硬直してしまったを宥めてソファーに座らせると、甘いポッキーに合うように少し濃い目の紅茶を入れて彼女に差し出した。それを一口飲むとようやく手を動かして、さっきまで手に持っていたポッキーを食べたのを確認してから小声でポツリと呟いた。
「・・・間接キス。」
「はっ・・・八戒っ!?」
「おや、どうしました?顔が赤いですよ。」
ニッコリ笑顔での頭を撫でてあげると、恥ずかしさと嬉しさ半分って顔をしながら笑っていました。
は本当に純情ですよね。
食べかけのお菓子を分けるなんて良く悟空とやってるじゃないですか。
まぁあれは悟空がの分を食べてしまって慌てて返却するってことのほうが多いんですけどね。
「ほら、今度は一袋ずつ食べましょう。」
まだ箱に残っている封をあけていない残り二つを取り出すと、にもう一方を差し出した。
頬の赤みは収まらないが、ちょっと震える手で受け取ったお菓子を見て何かを思い出したのか、チラリとこっちを見て呟いた。
「・・・悟浄の分は?」
「悟浄の分はまた買ってきましょう。」
その時はちゃんと一人一袋ずつありますから
今日のような事を悟浄がするヒマは・・・ありませんね。
数量限定、チョコレートポッキー
それがもたらした ちいさな幸せは・・・
ブラウザのBackでお戻り下さい
え〜、最初に謝っときます・・・すみませんm(_ _)m過去の作品の使い回しです。
元々はお題で使用してたんですが、とっくに止めてしまったので眠らせてました。
眠らせっぱなしじゃ勿体無いと思い、今回引っ張り出して来ました。
多少、手を加えましたが(話のつじつま合せに)変わったのは食べ物だけで、内容は変わってません(笑)
ポッキー → ムースポッキー → イチゴムースポッキー → ポッキー
変化は↑こんな↑感じ?・・・最初に戻るって感じですね。
ちなみに新作・期間限定・数量限定・地域限定に弱いのは私です。
旅行に行くと、必ず何かひとつ地域限定の品を買って帰ってきます(笑)
一番インパクトがあったのが、おっきなコロン。
でっかいポッキーと同じ長さなのに、コロンなの!!
ちょっと食べてみたいなぁとか思ってます。